会社の形態は日々変化し続けるものと同様にシステムもこれに同期して変化し続けるものと思います。
また、提供出来る技術も日々進化し続けております。
システムは一度構築してしまえばそれで終わりではありません。 日々変化している業務形態に出来る限り追従させるために、システムの変更・更新はそのシステムの寿命を決定づけると言っても良いでしょう。
以前良く耳にしたのが「システムが古くなったので・・・」とか「新しいOSでは動作しないので・・・」とか、でもよく考えると変な話しです。
「システムが古くなったので・・・」っていったいどういう事でしょう?
一般にシステムは物理的な物ではありませんので、劣化などはありませんので「古くなった」と言うものは物理的な劣化ではなく「システムの仕様・考え方」と言う意味合いになるいかと思います。
しかし、システムが古くってしまったのは、構築後そのまま改造・改良をせずに放置していたからだと思います。 つまり、こまめに改良を適時行っていれば「システムが古くなる」と云う事は殆ど無いはずです。
クラウド・コンピューティング型では、プログラムの変更が安価で手軽に行える為に、こまめな仕様変更が可能です。年に一度稟議書を書いて変更するような、大きな変更ではなくて、こまめに気が付いた所を変更していくと云った事が可能です。
では次に「新しいOSでは動作しないので・・・」とは何を意味するのでしょうか?
システムが使えるのであればOSが古いと言うのは何の関係があるの? と疑問になる方も多いと思います。 OSが対応していないからシステムを入れ替えると言うのは何の動機にもなりませんが、今まではこのような一間理不尽な理由でシステムの入れ替えを余儀なくされた事がありました。
確かにシステム(プログラム)が最新のOS上で動作しないのは、未来のOSで動作を保証する訳には行きませんので、システムの作り手側が悪いのではなく、OSの提供元が悪いとしか言いようがないのですが・・・せめて新しいOSをリリースするにあたっては最低限上位互換で古いプログラムも動作するような設計思想が欲しい物です・・・。
しかし、オンプレミス型の場合、OSに強く依存してしまうのは仕方のないことですが、しかしそれを理由にシステムの入れ替えを行うのは納得いかないことです。
これに対しクラウド・コンピューティング型は基本的には規格化されたWEBの応用技術ですので、OSには依存しません。
よって、OSが古くなった等といった理由でのシステム入れ替えは殆ど考えられません。
当然プログラミング言語の影響は受けますが(これはオンプレミス型も同様)WEBプログラミング言語は、基本的に上位互換で提供されますので、古いプログラムが動かなくなったと云う事は聴いたことがありません。